約 4,290,449 件
https://w.atwiki.jp/arakune/pages/167.html
[クラッシュトリガー] 略称:CT AB同時押し、必殺技キャンセル可能な技をキャンセルできる。 [オーバードライブ] ABCD同時押し、必殺技キャンセル可能な技をキャンセルできる。全体5F? 相手バースト不可。使用後、暗転中も回復し、約60秒で回復。 体力が減っていると本当に長く効力が続く。 アラクネの場合、OD中に烙印を溜める技をあてると一発で烙印に。 またOD中に烙印状態になると、烙印ゲージは普通に減るが、烙印ゲージが空になっても烙印時間が終了しない。 超必のヒット数が増える。
https://w.atwiki.jp/wlws/pages/44.html
編集者・情報提供者 募集中 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/effects/pages/20.html
OVERDRIVEのページ
https://w.atwiki.jp/snk619/pages/247.html
概要 製作者 アマタ氏 主人公 323 543 最新 Ver.0.03+ 制作ツール WOLF RPGエディター
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/650.html
小娘オーバードライブ(前編) ◆DNdG5hiFT6 「舞衣おねーさんは上手くやってるかな、ま、大丈夫だとは思うけど」 ……その頃、ジンはついさっき来た道を走って戻っていた。 目の前にあるのは川にかかった少し大きな橋。 そのプレートには『シーゴ橋』と書かれている。 先程、ジンが当初の思惑通り卸売り市場に向かわず、総合病院に進路を向けた理由は二つある。 一つ目は前述どおり清麿のことが気になったから。 そしてもう一つは市場の方で起こった爆発を遠目に見たから、である。 かなり大きな爆発だったが、さっきまでどこか心ここにあらずといった舞衣は気付いていないようだった。 その様子を見て、ジンは決めた。 病院跡に危険がなさそうなら、舞衣をそこに置いて、1人でスパイクの元へ向かおう、と。 舞衣も螺旋の力に目覚めているとはいえ、身のこなしを見る限り戦闘能力はおそらく人並み。 火を出せるというエレメントも出せなくなったというし、忌憚無い意見を述べさせてもらえば、足手まといにしかならないだろう。 「……これ以上、誰にも死んで欲しくはないからね」 それはジンの偽らざる本音だ。 舞衣もさっきまでは心配だったが、あの様子を見る限り大丈夫だろう。 やっぱ女性は強いね、と知り合いの少女達の顔を思い浮かべながら呟く。 消防車のマニュアルも残してきたし、いざとなったら舞衣とゆたかの2人でも逃げ出せるはずだ。 清麿のことも気になるが、まずはあの騒ぎに巻き込まれているであろうスパイクの元へ向かわないと。 そんなことを考えながら橋を渡りきる。 そして軽快な足取りでまた歩みを進め、視界に映画館が入ろうとしたその時、道の向こうから一人の少女が歩いてきた。 その姿はジンには馴染みの薄い……水兵がよく着ている様な服であった。 身長は普通ぐらい……ちょうど舞衣と同じぐらいか、僅かに高いぐらい。 どちらにしろ初見の少女のはずだ。少なくともジンには見覚えが無い。 だが、少女はまるで数年来の友人のように気さくに話しかけてきた。 「ねぇ、ジン……ちょっと頼みがあるんだけどいい?」 少女はポニーテールを揺らして、そう問いかける。 * * * ――十数分前、卸売り市場跡。 「……ったく、ほんと、どうしよう……」 端的に言って柊かがみは困っていた。 少女の目の前には瓦礫の山……というか首から下が瓦礫の中に埋まっている。 だが瓦礫は絶妙なバランスで支えあい、少女の体は潰されていない。 まぁ今の少女なら潰されても死ぬことは無いのだろうが。 暫くは足掻いていたが、どうしようもないと悟り、今は力を抜いている。 そして“不死身の柊かがみ”は考える。 これから自分がなすべきことを。 今のかがみにはやるべきことが2つある。 一つは“仲間”であり“師”でもあった、衝撃のアルベルトの遺志を継ぐということ。 一つは“友達”――今なら素直にそう思える――であった木津千里と“私自身”の敵討ちのため、ウルフウッドを倒すということ。 だがそれらは突き詰めれば一つの願望へと集約する。 ――力が欲しい。誰にも負けない力が。 そして自分はそれを手に入れたはずだった。 ……殺人鬼、ラッド・ルッソの記憶。 結城奈緒を完膚なきまでに叩きのめし……あの衝撃のアルベルトをも苦しめた力だ。 だが私は負けた。あっさりと。 視界の隅でレーザーから逃げ続けるスパイク・スピーゲルに。 それだけじゃない。 3度目の正直じゃないけれど、ウルフウッドも今度こそ倒せると思った。 でも結果はこの通り。 さらに喧嘩しながらでもこっちを狙うその殺意に私は恐怖を覚えた。 だが恐ろしさで言うならラッドも負けてはいない。 仮にラッドがこの場所にいたなら、いい勝負が出来ていたはずだ。 例えば『ラッド』を解放してしまうなどすれば、勝負に持ち込めたはずだ……少なくとも自分はそう思う。 じゃあ何で自分は敵わなかったのか。 ラッド・ルッソの記憶を手に入れた自分は何故勝てなかったのか。 そう、強くなるためには後一枚、パズルのピースが足りない。 でもそのピースが何なのか……かがみには良くわからない。 だがその思考を中断するかのように近くで爆発音が起こる。 そして視界の隅に映る赤いレーザー。 SFには詳しくないが、アレだけの攻撃力……首から上に直撃すればマズ間違いなく即死。 体のどこかに当たっても回復に相当の時間がかかるのは間違いない。 これはまずい。 ダメモトでも足掻こう。そう、今より悪いことにはならないはず―― 「……ってどわあっ!」 ジュウ、という音をたて、顔から数メートルしか離れていない場所に赤黒い穴が開く。 ……正直今のは危なかった。少しでも角度がずれてたら即死だったに違いない。 でも災い転じて福となす……というのもおかしいがすぐそばに着弾したせいで瓦礫が少し崩れた。 今ならまた動くことが出来るかもしれない。 腕はかなり動くようになっているし、これなら何とかなるかも…… だがそう思い腕を動かした瞬間、 「―――――え?」 かがみの世界は閃光と衝撃に包まれた。 ……彼女は知らなかった。 彼女の上に降り注いだ瓦礫はその多くが料理店のもので、それなりの数のガスボンベが彼女のいる瓦礫の下に集まっていたことに。 そして先ほどの一撃は、そのうちの一つに火をつけたということに。 連鎖反応によって、ガスボンベは連鎖爆発を起し、その結果―――――彼女は宙を舞った。 高く、高く、偶然にも同時刻、かの英雄王が宙を舞っていたのと同じように。 だが人が空を飛ぶようには出来ていない以上、重力に引かれ放物線を描きつつ地に落ちるのは必定の理。 それは四苦の理を外れた不死者といえど逃れることは出来ない。 とっさにラッドの知識を使って受身を取ろうとするが、体は上手く動いてくれず、不恰好な形でむき出しの大地に叩きつけられる。 「ぐえっ!?」 バリアジャケットを展開していても衝撃までは殺しきれない。 地面にしたたかに打ち付けられ、蛙が潰れたような声を出してしまう。 体中に満遍なく浸透する痛みに暫く悶絶するかがみ。 だが何がきっかけになるか分からない。 今のことでかがみはさっきのパズルのピースを手に入れていた。 「そっか……私には“経験”が足りないんだ」 柊かがみとラッド・ルッソは性別も、性格も、趣味も、嗜好も、その殆どが違う。 下手をすると共通項が『人間である』という一点に絞れてしまいそうなほどに。 そんな2つを無理にくっつけようとすれば、糊がはがれてしまうように“柊かがみ”と“力”が乖離してしまう。 ――先ほど、受身の取り方を知っていても取れなかったように。 だから必要なのだ。 暴力の世界に生きてきたラッド・ルッソと普通の女子高生である柊かがみを繋ぎ合せるだけの“経験”という名の接着剤が。 そのために必要なのは復習――それも実践という名の、だ。 理想的なのはあの男たちほど強敵ではなく、だが確かな実力を持ったものとの戦い。 そしてかがみはその可能性に思い当たる。 さっき空を飛んでいたとき、視界の隅、ちらりと遠目に見えた消防車。 ラッドの記憶を検索し、運転しているであろう少年を“思い出す”。 その名はジン。 それなりの実力者でありながら、こちらを殺すことを良しとしないであろう人物。 正直、相手としては申し分ない。 だが18年間培ってきた倫理感がそれに歯止めをかける。 もともとかがみという少女は真面目で、強い正義感を持つ少女だ。 誰かが犯罪に手を染めればそれを糾弾するし、礼儀知らずには怒りをもって接する。 だがそれが正当防衛ならともかく、ただ経験を積むためという理由で戦いを仕掛ける? そんなの八つ当たりで殺し合いに乗ったウルフウッドといい勝負だ。 だが螺旋王への道を進むためにはラッドの力は必要不可欠なものだ。 そしてそのための時間は名簿に引かれた線の数を見る限り、さほど残されているように思えない。 自身の目的と、倫理感を秤にかけて少女は決断を迫られる。 「……大丈夫よアルベルト。私はもう迷わない」 そして少女は選択する。 目的のためなら、正義感など捨て去ろう。 新世界の神となり、全てをなかったことにするために。 力を抑えるため、バリアジャケットを解除する。 そこに現れたのは目に鮮やかなライトブルーと白を基調としたセーラー服。 そしてその左腕には大きく“団長”と書かれた腕章が光る。 そう、それはかがみの愛読するラノベに出てくる登場人物、“涼宮ハルヒ”の制服。 それ自身は何の変哲も無いコスプレ衣装だが、だがそれはかがみにとって別の意味も持ち合わせていた。 友達が――こなたがバイト先で着ていたコスプレ衣装なのだ。 今から自分が取る行動のことを思えば着たくはなかった。 “不死身の柊かがみ”がこれから取るのは、血にまみれた戦いの道だから。 その行為が友達を汚すような気がして、結局最後まで取っておくことになってしまった。 でも、背に腹は変えられない。 だから過去との決別の意味もこめて、この衣装に柊かがみは袖を通した。 すべてを取り戻すために、少女は過去すら食いつぶして、ただ前に進む。 そして追いつくまでには回復するだろうと踏んで、視界から遠ざかっていく赤い車を追いかけ始めた。 * * * ――そして、今に至るのだった。 かがみの事情を知る由も無いジンは、困惑と緊張を隠せない様子で問いかける。 「……誰だい? 人の顔を覚えるのには自信があるんだけど」 職業柄、記憶力には自信のあるほうだ。 だから目の前の少女とは会ったことが無い、と断言できる。 だが、 「オイオイオイオイ、つれねえなジン!! たった半日会ってないだけで俺のことを忘れるなんざよぉ!」 一変する表情。 禍々しいその顔は紛れもなくテンションが高い時の―― 「ラッド!?」 これは物真似とかそんな次元じゃない。 ラッドの表情が少女の顔に貼り付いた。そうとしか表現しようが無い。 驚きを隠せないジン。 だが次の瞬間には狂ったような笑みは鳴りを潜め、普通の少女がそこにいた。 「……これで、わかってもらえた? 私はラッド・ルッソを“喰った”、だからあなたのことも知っている。 高嶺清麿のことも、ヨーコって娘のことも……あなたが昨日、ラッドに朝ごはんを作る約束をしていたことも知っている」 清麿やヨーコのことならともかく、朝食のことなんかをあのラッドが他人に話すとは思えない。 だったら少女の言うことはある程度真実なのだろう、とジンは受け入れた。 想像力が無いとドロボウは務まらない。 彼の世界では不思議なことがいくらでもあるのだ。 だから――ここで重要なのは何故呼びかけたか、ということだ。 「……それで何の用だい?」 そう言いながらも何時でも行動に移れるように全身の緊張は解かない。 何故ならば少女の全身から、ビリビリとした殺気がジンの肌を突き刺しているからだ。 「――悪いけど戦ってくれない?」 だからその答えも想定の範囲内。 「それは……殺し合いってことかい?」 「違うわ。戦ってほしい、ただそれだけよ。 その結果、互いに死ぬことはあるかもしれないけれどね」 柊かがみは殺し合いを肯定してはいない。 だが結果としての殺害ならば覚悟の上である。 ……それは考えようによっては殺意よりも性質が悪い。 他人の命を道具として換算し、踏み台にする行為も許容するということだから。 そしてそれは当たり前のように、ジンに何のメリットも無い。 だが、吹き付けるような殺気は“お願い”を“脅迫”へと変える。 「……残念だけど御希望には添えないな」 だがそれでも王ドロボウは曲がらない。 だから断る。戦うことは何一つ生み出さないと知っているから。 しかしそれはかがみにとっても予想済みのこと。 何故ならば“不死身の柊かがみ”はラッドの知識を持っているのだから。 「へぇ、女の子からの誘いを断るって失礼とは思わないの? ……まぁ、答えは聞いてないけどね!」 左手の指輪が輝き、全身が変質する。 ゴシックロリータのバリアジャケットがかがみの全身を包み、瞬時に戦闘準備が完了する。 「ヒュウ、見事な早着替えだね。コツを教えてもらいたいぐらいだ!」 「その軽口、直にきけないようにしてあげるわ!」 かがみは初撃から全力で行くために、強く足を踏みしめる。 だが踏み出したその足元が弾け飛ぶ。 地面に刻まれたのは――銃痕。 「そこまでだ。“不死身の柊かがみ”」 そして道の向こうからやってきたのは、ボサボサ髪の賞金稼ぎとその陰に隠れる少女。 ジンが助けに行こうと思っていたその男。 「スパイク!」 ボロボロになったカウボーイは右手に銃を構えたままで、消えた左手を掲げて笑う。 「よぉ、ジン。無事で何よりだ」 * * * ――再び十数分前、卸売り市場跡。 「くすくす、足が止まってますよ?」 一瞬前までスパイクがいた場所を熱線が通り過ぎる。 それは戦闘とも呼べないような一方的な光景だった。 撒き散らされるレーザーの雨。 それは嬲るように、甚振る様にスパイクを追い詰めていく。 「くそっ! ソードフィッシュでもありゃあ……!」 無いものねだりだとは知りつつも、ついつい愚痴が口を突く。 目の前の存在は予想以上に厄介だった。 シータが素人だから、また自律行動である故にタイムラグが存在するから助かっているようなものの状況は最悪だ。 まず、目の前の存在には銃がろくに効かない。 反撃にジェリコの引き金を引いてみたものの、レトロな外見に反して装甲は厚く、微かに凹ませるだけという結果に終わった。 次にレーザーの威力が半端無い。 体か頭に当たれば一発でアウト。 足をやられたとしても、次の瞬間にバーベキューにもならない消し炭が一個出来上がるだけだろう。 だから勝つには少女を殺すしかないが……少女はロボットの背後に器用に隠れてしまっている。 体が小さい故に完全に隠れてしまっている。 このままではどうやっても倒すことは不可能だ。 だから僅かなチャンスに懸けて、今は逃げ続けるしかない。 どれだけその望みを懸けて、鬼ごっこを続けていただろうか。 「そろそろ終わりにしましょうか……兵隊さん!」 シータの呼びかけに応えるようにロボット兵の眉間がより赤く煌き、より高出力のレーザーがスパイクの隠れていた瓦礫を吹き飛ばした。 「なっ!」 スパイクは咄嗟に衝撃に構えた。 だがそれは失策だった。 次の瞬間スパイクが目にしたのは、宙を舞う瓦礫の中、確実にこちらに狙いを定めるロボット兵の“目”だったのだから。 (チッ……ここまでか) 賞金稼ぎである以上、死ぬ覚悟というものはしている。 そうでなくても自分は一度死んだ男なのだ。 数奇な運命の果てに宿敵との決着も付けた。 2度目の生の終わりが馴染みの無い場所というのも後腐れが無くてそれはそれでいいものかもしれない。 そうやってスパイクが人生を締めくくろうとした、その瞬間、 「さようならおじさ――きゃあっ!!」 空気を文字通り切り裂いて、横合いから飛んできた豪奢な剣がロボット兵の頭部に突き刺さった。 あれだけ強固だった装甲に剣は深々と突き刺さっている。 銃弾が効かない装甲を剣でこじ開けるようなバカができるのは―― 「無事か、スパイク!」 そう、同じバカしかいない。 瓦礫を飛び越えてやってきたのは十字傷を負ったハチマキの男。 数時間前、デパートで遭遇したドモン・カッシュである。 何故か見知らぬ少女を背負っているが、それ以外は前と何も変わっていない。 一方でドモンはスパイクの体に起こった異常に目を見張る。 「! その左腕は……!」 「ああ、ちょっとドジっちまった。やっこさんの視線が強烈過ぎて、な」 その視線の先にいるのは先程、自分が剣を投げつけた物体。 茶色い、錆付いたロボとその背中から顔を出したあどけない少女。 ロボットは辛うじて人型をしているものの、どちらかといえば卵に手足をつけたというほうが近い。 そのロボットを見て、奈緒が眉を寄せる。 「ちょっと……こいつも『“ガンダム”だ!』 なんて言うんじゃないでしょうね」 「違うな。ガンダムではない」 そう、これはガンダムなどではない。 人よりも少し大きい――ざっと見てネオギリシャのファイター・マーキロットぐらいだろうか。 流石にこのサイズでは中に乗り込めないだろう。 それに、どちらかといえばこの禍々しい気配はデスアーミーに近い。 破壊のために生まれた悪魔の尖兵、デスアーミーと。 ドモンはこちらを見下ろす少女から視線を逸らさないまま、2人を庇うように前に出る。 「……スパイク、奈緒を連れてジンの元へ向かえ。こいつらは俺が相手をする」 そして前を向いたまま先程、自分が来た方角――南を指差す。 「さっき遠目に南のほうへ向かう赤い消防車が見えた。恐らくはまだジンが乗っているのだろう」 「遠目にって……そんなもん走ってたっけ?」 首をかしげる奈緒。 彼女の記憶ではドモンは確かに一度振り返ったが、その先には何も見えなかったような…… 「ああ、確かに橋のあたりを南下していた」 「橋って……アンタどれだけ目がいいのよ……」 「まぁそんなことはどうでもいい。 それよりも……奈緒、だったな。お前に言っておくことがある」 唐突に名指しされ、動揺する奈緒。 「……な、何よ」 「貴様はあの柊かがみとか言う少女に恐怖しているな」 「!!」 図星を指された奈緒は罰が悪そうな顔になる。 だが生来の意地っ張りな性格が反発を示す。 「……あんたには関係ないでしょ」 「確かに関係は無いな。だが、一つ忠告しておいてやる。 恐怖は己の中にある。一度でも逃げ出せば癖になり、二度と勝利できん。 だが乗り越えればそれは確かな自信となり、新たな力を呼ぶこともあるやもしれん」 そう、チボデーが過去のトラウマを乗り越えたときのように。 「思い出すがいい、今の貴様を支えているものを。誇りを。 それこそが恐怖を乗り越える唯一つの術なのだからな」 この小娘は主人同様気に食わないが、みすみす死なせるのは忍びない。 先輩として、忠告をするぐらいはいいだろう。 それを聞いた奈緒は複雑そうな表情を浮かべている。 そして2人が会話している間にも、スパイクは決断を迫られていた。 目の前の男は馬鹿だが、戦闘に関してはプロフェッショナルだ。 それにあのロボットと銃の相性が悪いというのも事実だし、長い長いマラソンを続け自分の体力も限界が近い。 だからこの場をこの男に任せるのが最適な判断だと、冷静な頭は告げている。 だが……ちょっとやそっとで倒せる相手でもない。 例えどんなに強かろうと、目の前のロボット相手では死ぬ確率が跳ね上がるだろう。 それならばいっそ自分も残って少女を狙った方が勝率は上がるのではないか? 「……心配するなスパイク。キング・オブ・ハートに敗北は無い」 だが、スパイクの心を読んだかのようにドモンは応える。 それだけでその背中が広くなったように思える。 それは見るものを安心させる、王者のみが出せる風格であった。 ――流石は、格闘技世界チャンプか。 武術を修めたもの同士が感じるという言葉ではない真実の言葉。 普段ならオカルトと一蹴するそれを、今のスパイクは確かに感じ取る。 だから……スパイクは決断を下した。 「……そのデカブツは空も飛べる……油断するなよ」 「その忠告、ありがたく受け取らせてもらおう。 ……行け、スパイク!!」 その声に応える様にスパイクは走り出す。 また奈緒も少し迷って、スパイクの後を追う。 そして卸売り市場には、拳の王と狂った王女とその兵隊だけが残された。 うめき声を上げるように鳴動する大地。 どうやら卸売り市場そのものの崩壊が始まったらしい。 「……遺言は済ませましたか?」 「残念だが俺は死ぬつもりは無い。この右腕が正義を告げる限りな!!」 さぁ、戦いだ。 とりあえずスパイクたちから引き離さねば話にならない。 飛行能力も考慮すれば少しの距離など無いも同然だ。 「こいっ!」 故に目指すは北。 ドモンは不安定な足場で攻撃をかわしながら、スパイクたちとは逆へと走り出した。 【B-5/卸売り市場/二日目/早朝】 【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】 [状態]:全身に打撲、背中に中ダメージ、すり傷無数、疲労(中)、明鏡止水の境地 [装備]:なし [道具]:支給品一式 [思考] 基本:己を鍛え上げつつ他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、師匠を説得した後螺旋王をヒートエンド 0:スパイクからロボットと少女(シータ)を引き離すため北に向かう 1:カミナたちを探しながら、刑務所に向かう……だが何だあの物体は! 2:積極的に、他の参加者にファイトを申し込む(目的を忘れない程度に戦う) 3:ゲームに乗っている人間は(基本的に拳で)説き伏せ、弱者は保護し、場合によっては稽古をつける 4:傷の男(スカー)を止める。 5:一通り会場を回って双剣の男(士郎)と銃使いの女(なつき)と合流する。 6:言峰に武道家として親近感。しかし、人間としては警戒。 7:東方不敗を説得する。 [備考]: ※本編終了後からの参戦。 ※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。 ※ループについて認識しました。 ※カミナ、クロスミラージュ、奈緒のこれまでの経緯を把握しました。 ※第三放送は奈緒と情報交換したので知っています。 ※清麿メモについて把握しました。 ※螺旋力覚醒 ※シータのロボットのレーザービーム機能と飛行機能についてスパイクから聞きました。 【シータ@天空の城ラピュタ】 [状態]:疲労(大)、倫理観及び道徳観念の崩壊(判断力は失わず)、右肩に痺れ(動かす分には問題無し) 頬に切り傷、おさげ喪失、右頬にモミジ [装備]:ラピュタのロボット兵@天空の城ラピュタ、ヴァルセーレの剣@金色のガッシュベル!!、ヴァッシュの生首 機体状況:無傷、多少の汚れ、※ヴァッシュとのコンタクトで影響があるのかは不明 [道具]:支給品一式 ×6(食糧:食パン六枚切り三斤、ミネラルウォーター500ml2本) ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS(待機状態)、びしょ濡れのかがみの制服、暗視スコープ 音楽CD(自殺交響曲「楽園」@R.O.Dシリーズ)、巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING、ミロク@舞-HiME ワルサーP99(残弾4/16)@カウボーイビバップ、軍用ナイフ@現実、包丁@現実 [思考] 基本:自分の外見を利用して、邪魔者は手段を念入りに選んだ上で始末する。優勝して自分の大切な人たちを、自分の価値観に合わせて生き返らせる。 0:まずは目の前のドモンを始末する。 1:スパイク、ウルフウッド、かがみの始末。禁止エリア殺法も視野に入れる。 2:言峰を捜索。保護してもらうと同時に新たに令呪を貰う。 3:途中見かけた人間はロボット兵に殺させる。 4:気に入った人間はとりあえず生かす。ゲームの最後に殺した上で、生き返らせる。 5:恩人の言峰は一番最後に殺してあげる。 6:使えそうな人間は抱きこむ。その際には口でも体でも何でも用いて篭絡する。 [備考] ※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。 ※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。 ※バリアジャケットは現状解除されています。防御力皆無のバリアジャケットなら令呪が無くても展開できるかもしれません。 ※バリアジャケットのモデルはカリオスト○の城のク○リスの白いドレスです。 夜間迷彩モードを作成しました。モデルは魔○の宅○便のキ○の服です。 ※言峰から言伝でストラーダの性能の説明を受けています。 ストラーダ使用による体への負担は少しはあるようですが、今のところは大丈夫のようです。 ※エドがパソコンで何をやっていたのかは正確には把握してません。 ※かがみを一度殺してしまった事実を、スパイクとウルフウッドが知っていると誤解しています。 ※会場のループを認識しました。 ※シータがごみ屋敷から北上中に静留と舞衣の姿を確認したかどうかはわかりません。 ※ヴァルセーレの剣にはガッシュ本編までの魔物の力、奈緒のエレメントの力、アルベルトの衝撃の力、 ヴァッシュのAA(もしくはプラントとしての)エネルギーが蓄えられています。 ※ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(残弾0/6)@トライガンはヴァッシュの遺体(A-3とA-4の境目)の側に放置されています。 ※大量の貴金属アクセサリ、コルトガバメント(残弾:0/7発)、真っ二つのシルバーケープが近くに放置されています。 ※シルバーケープが使い物にならなくなったかどうかは不明です。 ※卸売り市場が崩壊を始めました。 ※ロボット兵の頭にはカリバーン@Fate/stay nightが突き刺さっています * * * そして奈緒を連れ、スパイクは南下した。 ドモンと違って背負うまで面倒を見ないが、さり気無くペースを合わせるぐらいのことはしつつ。 そして予想よりも案外早く、目的の人物とは遭遇することが出来たのだ。 ……余計な者までそこにいたのは流石に予想外だったが。 「へぇ……案外、早い再会だったわね。スパイク・スピーゲル」 だが、目の前の少女はさっきの少女と本当に同一人物なのだろうか。 その顔に、先程まであった少女としての面影は無い。 スパイクは知っている。それは覚悟を決めたものの顔だ、と。 ……そう、スパイクの考えるとおり、かがみは覚悟を決めていた。 切り札はお守りじゃない。 イザという時使えなかったら、待っているのは確実な死だ。 そして新たに現れたのはスパイク・スピーゲル。 ただの“柊かがみ”では突破できなかった難敵だ……試すなら、これ以上のタイミングは無い。 唾を飲み込み、左目を覆う眼帯に手をかける。 だがそれだけでアルベルトを失った時の恐怖が手を止める。 いや、それだけではない。 全身から脂汗が吹き出て、胸の奥から吐き気が込み上げてくる。 『二度と己が力に飲み込まれるな。見事あの力を制した姿をワシに見せつけてみせろ』 「わかってる……わかってる、アルベルト」 だが頼りにしていた男の姿を思い浮かべることで、込み上げる恐怖を嚥下する。 そうだ、こんな所で足踏みをしているヒマは無い。 少しでもスピードを緩めれば、きっと坂道を転げ落ちてしまう……自分の選んだ道はそういうものだ。 だからもう止まることはありえない。 (私は……やってみせる!!) そして柊かがみは意を決し、アイパッチを――外した。 時系列順に読む Back たたかう十六歳(^^;) Next 小娘オーバードライブ(後編) 投下順に読む Back たたかう十六歳(^^;) Next 小娘オーバードライブ(後編) 260 たたかう十六歳(^^;) ジン 260 小娘オーバードライブ(後編) 255 ろくでなしとブルース 柊かがみ 260 小娘オーバードライブ(後編) 255 陸でなしと寄せ集めブルース スパイク・スピーゲル 260 小娘オーバードライブ(後編) 255 ろくでなしとブルース 結城奈緒 260 小娘オーバードライブ(後編) 255 ろくでなしとブルース ドモン・カッシュ 262 愛を取り戻せ! 255 陸でなしと寄せ集めブルース シータ 262 愛を取り戻せ!
https://w.atwiki.jp/tale2380/pages/174.html
《インテリジェント・オーバードライブ》 通常魔法 自分の手札または墓地から「[[インテリジェント]]」と名のついた装備魔法を10種類除外し、 手札を全て捨てて発動する。 このカードの発動時に自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在しない場合、 自分の墓地から魔法使い族モンスター1体を選択して特殊召喚する。 その後、自分フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択する。 その魔法使い族モンスターが表側表示で存在する限り、 自分は魔法使い族モンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。 選択したモンスターがフィールド上を離れる時、 代わりにこのカードの発動時にゲームから除外した装備魔法を1枚墓地に戻す。 バトルフェイズ開始時、選択したモンスターに ゲームから除外した「インテリジェント」と名のついた装備魔法1枚を装備する。 この効果で装備したカードは自身の効果で破壊されずエンドステップ時にゲームから除外される。
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/3410.html
かげろう - フレイムドラゴン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド - / クリティカル 1 自【V】【LB4】:「ドラゴニック・オーバーロード」がこのユニットにライドした時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『自【V】:このユニットのアタックがリアガードにヒットした時、そのターン中、このユニットのパワー+5000、クリティカル+1。』と、『自【V】:このユニットがアタックした時、相手は『守護者』をGにコールできない。』を与える。 永【ソウル】:あなたのターン中、あなたのVに「ドラゴニック・オーバーロード」がいるなら、相手のユニットすべては、『インターセプト』できない。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:偉大なる竜に宿り力を与えよ、黙示録の光! 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
https://w.atwiki.jp/touhouvision/pages/422.html
《協力技「フェアリーオーバードライブ」》 No.1654 Spell <第十七弾> NODE(3)/COST(0) 術者:光の三妖精チーム 効果範囲:複数の効果を持つカード 発動期間:持続 以下の効果から解決できるものを、上から順に全て解決する。 1.あなたの場に「ルナチャイルド」がいる場合、ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「隠密」を得る。 2.あなたの場に「サニーミルク」がいる場合、ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+2/±0」を得る。 3.あなたの場に「スターサファイア」がいる場合、ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「貫通」を得る。 彼女の今の姿は動きが安定しない惑星なのだ。惑星は人一倍強く輝きながらも、予想できない動きをする星である。~上海アリス通信 Illustration:あくぁまりん コメント 収録 第十七弾 関連
https://w.atwiki.jp/pmvision/pages/852.html
《協力技「フェアリーオーバードライブ」》 No.1654 Spell <第十七弾> NODE(3)/COST(0) 術者:光の三妖精チーム 効果範囲:複数の効果を持つカード 発動期間:持続 以下の効果から解決できるものを、上から順に全て解決する。 1.あなたの場に「ルナチャイルド」がいる場合、ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「隠密」を得る。 2.あなたの場に「サニーミルク」がいる場合、ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+2/±0」を得る。 3.あなたの場に「スターサファイア」がいる場合、ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「貫通」を得る。 彼女の今の姿は動きが安定しない惑星なのだ。惑星は人一倍強く輝きながらも、予想できない動きをする星である。~上海アリス通信 Illustration:あくぁまりん コメント 収録 第十七弾 関連 「光の三妖精チーム」 光の三妖精チーム 「ルナチャイルド」 ルナチャイルド/1弾 ルナチャイルド/9弾 ルナチャイルド/12弾 ルナチャイルド/15弾 ルナチャイルド/17弾 ルナチャイルド/20弾 「サニーミルク」 サニーミルク/1弾 サニーミルク/9弾 サニーミルク/12弾 サニーミルク/15弾 サニーミルク/17弾 サニーミルク/20弾 「スターサファイア」 スターサファイア/1弾 スターサファイア/9弾 スターサファイア/12弾 スターサファイア/15弾 スターサファイア/17弾 スターサファイア/20弾
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53419.html
登録日:2023/02/25 Sat 00 13 55 更新日:2024/08/20 Tue 06 58 57 所要時間:約 28 分で読めます ▽タグ一覧 まさかのパワレン版開運フォーム コロナ・オーロラ スーパー戦隊シリーズ ディズニー パワーレンジャー パワーレンジャーシリーズ ピノキオ ミョルニル(打ち出の小槌) レゲエラップ 冒険 前半はコミカル 夢の競演 後半はシリアス 謎の中毒性 轟轟戦隊ボウケンジャー Call to adv enture!! PowerRangersOperationOverdrive!! 『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』は、日本のスーパー戦隊シリーズをリメイクしたパワーレンジャーシリーズの第13作。 ベース作品は『轟轟戦隊ボウケンジャー』。 ◆概要 原作と同じく「冒険」を題材としており、アメリカのみならず世界各国を舞台とするスケールの大きい物語が特徴。ロケ地はいつもの場所だけど 「バラエティ豊かなエピソード」「広い世界観」「複数の敵組織との大乱戦」といった原作の持ち味も継承された一方、独自の縦軸も用意されており、各回のラストでは次の秘宝の手掛かりが提示される。 前作『パワーレンジャー・ミスティックフォース』に引き続き話数は全32話で、元々多かった商品点数にシリーズ恒例となるオリジナル装備も加わり、特に前半はほぼ毎回何かしらの新装備が登場すると言っても過言ではないほど。 更に、複数作品から先輩戦士が客演する、『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』を思わせるレジェンド回も盛り込まれた。 こうしたゴージャスな作風から、最高視聴率はシリーズ第2位の好成績となり、玩具売り上げもディズニー体制期では最高となる9600万ドルを記録した。 原作はシリーズで初めて16 9ワイドスクリーンで放送されたが、本作は例年通り4 3となっており、原作からの流用映像は圧縮やトリミングによってアスペクト比を合わせてある(*1)。 2017年から展開されていた「パワーレンジャー日本語吹き替えプロジェクト」が『ミスティックフォース』で一度停止し、その後『パワーレンジャー・サムライ』まで飛んでしまったため、今のところ日本語版は存在しない。 ◆ストーリー 手にした者に絶大な力を与える古代の王冠「コロナ・オーロラ」が、冒険家アンドリュー・ハートフォードによって発見された。 しかし、王冠が封印の場所から動かされたことにより、かつて王冠を盗もうと企て、守護者センチネル・ナイトによって宇宙の彼方に封印された悪漢兄弟、フローリアスとモルターが復活してしまった。 センチネル・ナイトの霊体からの救援要請に応え、アンドリューは私財を投じて装備を開発。優秀な4人の若者をスカウトして「パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ」を結成し、王冠の力の源となる5つの宝石の保護に乗り出した。 そして、モルターが地球に到達し、コロナ・オーロラを狙ってハートフォード邸とサン・アンジェルスの街を襲撃した。 アンドリューではなく息子のマックがレッドレンジャーとなるハプニングもありつつ、どうにか脅威を退け、街の人々も救ったレンジャーだったが、モルターの狡猾な策略により、王冠が奪われてしまう。 やがてフローリアスも地球に降り立ち、更に宇宙忍者ケンドールや、宇宙の無法者フィアキャットという新たな巨悪も、コロナ・オーロラを狙って姿を現した。 もしコロナ・オーロラが完全な状態で悪の手に渡れば、宇宙に未来はない。 レンジャーはコロナ・オーロラと世界を悪の手から守るため、戦う決意を新たにするのだった… ◆登場人物 ●パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ 「地球人が地球の科学で設立し、個人の資金によって運営され、メンバーは雇用関係にあり、正体が公表されている」というシリーズでも珍しい立ち位置のパワーレンジャー。 DNA再配置によって超能力を獲得した(*2)。 名乗りのキャッチフレーズは全員共通して「Kick into overdrive!!」 ・マッケンジー・ハートフォード/レッドオーバードライブレンジャー(ボウケンレッド) 本作の主人公。愛称は「マック」。 特殊能力は怪力。 アンドリューの1人息子であり、裕福な環境で何不自由なく暮らしてきたが、内心では父と同じ冒険者を夢見ており、血沸き肉躍る冒険への憧れを胸の中で燻ぶらせ続けていた。 オーバードライブレンジャーの任務に無理を言って同行した際、アンドリューが取り落したトラッカーを手にして変身し、周囲の予想を超えた勇気とリーダーシップを発揮。そのため正式にレッドレンジャーに任命され、夢にまで見た冒険者としての日々をスタートさせた。 箱入り育ちだったにもかかわらず初陣から完璧に戦い抜き、更にはレンジャーの力を失った状態でエクセルシオールの剣を完璧に使いこなすなど、不自然なほど身体能力が高かったが、実はその正体はアンドリューが開発したアンドロイド。 起動したのも本編開始から僅か2年前であり、幼い頃からの記憶も、家に残された思い出の品々も、全ては作り物に過ぎなかった。 この事実を知ってからは人外の身の上に激しく苦悩し、アンドリューへの憤りから父と呼ぶことをやめてしまう。更にプログラム書き換えやメモリーバンク読み取りと言った人格に影響を及ぼすような行為を自ら提案したり、平然と身を危険に晒す行動を連発するなど完全にやけっぱちになってしまった。 しかし、アンドリューがコロナ・オーロラの宝石を引き換えにして自分を救おうとした姿を目の当たりにしたことで、彼が自分を心から息子として愛していることに気づき、和解して親子の絆を取り戻す。 そして仲間と共にフローリアスとの最終決戦に挑み、文字通り全ての力を引き換えにして勝利。代償として全機能を停止してしまったが、センチネルナイトの粋な計らいにより、コロナ・オーロラの力で本物の人間として蘇った。 全てが終わった後は、父と共に冒険者として未知の秘境に挑む日々を送っている。 言うまでもなくチーフを原典としたキャラだが、「冒険者としては発展途上」「一般人とは異なる特殊な生まれ」といった身の上は、どちらかと言うと原作の菜月を思わせるものとなっている。 ・ウィル・アストン/ブラックオーバードライブレンジャー(ボウケンブラック) ドレッドヘアと不敵な笑みがトレードマークのニヒルな黒人。どちらかと言えば原作の真墨よりは蒼汰寄りのキャラ。 特殊能力は視力と聴力の超強化。 元々は雇われスパイであり、1人で困難な任務を多くこなしてきた経験から当初はチームワークを軽視していたが、物語が進むにつれて仲間を思う気持ちが芽生えていった。特に、物語後半では自身の生まれに悩むマックに対して他のメンバー以上に気遣いを見せており、成長が窺える。 スパイとしてのスキルに特殊能力が加わり、探索で大きな力を発揮した他、アンドリューと2人だけで示し合わせて裏切りを偽装したこともある食わせ者。やたらハマっていた悪役演技は一見の価値あり。 かつてシリーズ第1作『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』にて「キャスティングが人種差別的ではないか」と物議をかもしたザックと同じ黒人ブラックレンジャーだが、本作では既にシリーズが長期化して向こうの人々に定着していたからか、特にこれといった騒動にはならなかった模様。 ・ダックス・ロー/ブルーオーバードライブレンジャー(ボウケンブルー) ジョーク好きでお調子者なアジア系のアクション俳優。 特殊能力は高いジャンプ力。 ニュージーランドを拠点にスタントマンとして活動しながらキャリアを積んでいたが、現場での扱いの悪さに辟易としていたところでアンドリューからスカウトされ、喜び勇んでレンジャーに加入した。 スター俳優の夢への未練自体は残っており、一度アンドリューに無断でオーディションを受けたこともあったが、結局役者として花開くことはなく、それどころかチーム全員でトークバラエティに出演した際は緊張で1人だけカミカミになる始末であった。 そのためか、戦いを終えた際には監督に転身することを表明した。 ・ヴェロニカ・ロビンソン/イエローオーバードライブレンジャー(ボウケンイエロー) 勝気なレーシングドライバー。愛称は「ロニー」。 特殊能力は高速移動。 天真爛漫だった原作の菜月とは正反対の勝気で男勝りな性格。 男社会であるレーサー界で長い間過ごしてきたからか、「勝つ」ことに対して人一倍こだわっており、ウィルと同じく当初はチームワークを軽視しがちだった。 5年前に優勝して以来、レースの時は同じ靴下を「幸運のお守り」として5年間洗濯せずに履き続けており、その結果ブロスガール(邪悪竜ターロン)をたじろがせる程の凄まじい悪臭を放つようになった。ボウケンイエローの5年間洗ってない靴下とか一部の上級者が歓喜しそうである ロキ曰く、何故か女神フレイアにクリソツな模様。 ・ローズ・オルティス/ピンクオーバードライブレンジャー(ボウケンピンク) ロンドンのハーバード大学に在籍するロボット技術者。 特殊能力は透明化。 4歳でモールス信号を習得し、8歳で大学に入学、そしてMENSAにも入会した希代の天才。それ故に普通の子供時代を送れなかったため、序盤は硬い表情が目立ったが、物語を通して朗らかさを見せるようになった。 一度海賊ブラウン・ビアードの幽霊に憑依され、盛大にキャラ崩壊したことも。 ・タイゾン/マーキュリーレンジャー(ボウケンシルバー) 惑星マーキュリア出身の宇宙人。愛称は「タイ」。 マーキュリア人の特性として、肉体を水銀に変化させ操る特殊能力を持つ。 独特な名前の持ち主だが、マーキュリアではごく普通の名前の模様。 かつては銀河を股にかけて活躍するレスキュー組織を率いていたが、フィアキャットの卑劣な罠によって部下を皆殺しにされてしまった。 更に、フィアキャットを追跡して地球にやってきた際、運悪く遭遇したモルターによって怪人(邪悪竜ラギ)に変えられ、無理矢理従わされていた。 しかし、宝石の手掛かりとなる羊皮紙を求めてイギリスを訪れた際、マックに本当は善人であることを気づかれ、彼と協力してトル・ダイアモンドを確保。ダイアモンドの力で元のマーキュリア人の姿に戻った。 強要されていたとはいえモルターに手を貸してしまった罪悪感や、仲間を失ったトラウマから、マック達からの勧誘を断り続けていたものの、フィアキャットに苦戦する彼らのピンチを見過ごすことが出来ず、アンドリューから与えられたマーキュリーモーファーでレンジャーに変身。正式に仲間入りすることとなった。 因縁の相手であるフィアキャットさえ絡まなければ沈着冷静な戦士であり、マック不在の際は代わりに指揮を執ることもあった。 人格的にも新しい物好きで朗らかな好青年だが、宇宙人なので地球の常識には疎く、日常シーンでは他のメンバーに鬱陶しがられる行動を悪意なしに取ってしまうこともあった。 直接の原典である原作の映士の他、怪人態の姿と「本当は善人」と言う設定はラギから、「過去に仲間を失った」という設定はチーフから引き継がれた、原作視聴者から見ると中々要素の多いキャラ。 ●パワーレンジャーの協力者 ・アンドリュー・ハートフォード サン・アンジェルスいちの大富豪であり、ハートフォード・インダストリーズのCEOにして高名な冒険家。 いずこかの秘境に眠っていたコロナ・オーロラを発見したものの、そのせいでフローリアスとモルターが復活する羽目に。そしてセンチネル・ナイトからの救援要請を受けてオーバードライブレンジャーを結成した。 当初は自分がレッドレンジャーとしてチームを率いるつもりだったが、初陣でラーヴァ・リザードの奇襲を受けてトラッカーを落としてしまい、マックがそれを使って変身してしまった。 最初は息子を危険な目に遭わせることを躊躇していたものの、彼の潜在能力を見込んで正式なレッドに任命し、自身は司令官として後方からレンジャーをサポートすることを選んだ。 マックを開発したのは「息子が欲しいが、家庭を持つ余裕がない」という理由からだったが、現在では彼も身勝手な理由でマックという1人の「人間」を生み出してしまったことを後悔しており、どうにかして息子と向き合おうと悪戦苦闘する不器用な父親である。 ・スペンサー ハートフォード家の執事。元海軍所属。 身の回りの世話からゾードの整備までなんでもこなすハイスペック執事であり、マックにとってはもう1人の父親のような存在。 原作における牧野さんに相当するキャラで、彼と同じく変装も得意。 ・センチネル・ナイト(大剣人ズバーン) かつてコロナ・オーロラを守護していた騎士。 全盛期は絶大な力を持っていたが、王冠が発見された時点では霊体となり大幅に弱体化していたため、アンドリューに助けを求めた。 中盤でエクセルシオールの剣と融合することで仮の肉体を獲得し、オーバードライブレンジャーと共に戦うようになった。 モーフィン・グリッドに干渉する力もあるらしく、スラックスが地球とモーフィン・グリッドの接続を断ち切った際も5人分だけ強引に接続を確立し、過去のレンジャー達を戦線復帰させた(*3)。 霊体だった頃は、変身能力を失い意気消沈していたマック達に「君たちと置き換えるために過去のレンジャー達を招集した」と無神経な発言で追い打ちをかけてしまうなど、やや空気の読めない言動も目立ったが、肉体を得てからは案外すんなりチームに馴染み、日常シーンでは原作と同じくコミカルな姿も見せるようになった。 最終回では王冠の力で本来の姿を取り戻し、世界を救うために身を投げうったマックの勇気に敬意を表して彼を復活させた。 ・トール 北欧神話に伝わる雷神。子孫とか名前だけ拝借したキャラとかではなく、正真正銘のトール神本人。 ロキが自身に成りすましてミョルニル(打ち出の小槌)を盗んだことを知ってアスガルドから駆け付け、レンジャーと共闘。スペンサーと協力してロキからミョルニルを奪還し、圧倒的な強さでチラーズとフィアキャットを蹴散らした。 筋骨隆々で粗暴そうな風貌に反して理知的な人物で、「宝石を手に入れるのに必要だから」と頼んできたレンジャーにミョルニルを気前よく貸し出した。 その後はレンジャーを激励し、アスガルドに帰還した。 ・アダム・パーク/ブラックレンジャー(マンモスレンジャー) かつてザックからブラックレンジャーの力を受け継ぎ、ジオレンジャーⅣ・グリーンとしてマシン・エンパイアに立ち向かい、グリーンターボレンジャーの力をカルロスに託して引退した歴戦の戦士。 『パワーレンジャー・イン・スペース』で客演した際はモーファーが破損していたせいで不完全な変身しか出来なかったが、センチネル・ナイトの力で完全にパワーを取り戻し参戦。 スラックスと戦う傍ら、マック達の変身能力復活にも尽力しており、エンジェル・グローブからアルファ6を発見して起動した。 メンバーの中では唯一超能力を持たないが、長年の経験に裏打ちされた戦闘能力は他のレンジャーにも引けを取らない。 客演キャラの中では最古参メンバーなだけのことはあり、専用のテーマ曲や完全新規の変身シーンが用意され、更にディフェンダー・ベストまで装着するなど優遇されている。 ・トリ・ハンソン/ブルーウインドレンジャー(ハリケンブルー) かつてローサー率いる宇宙忍者軍団からこの世を守り抜いたニンジャ。 ウインドニンジャ・アカデミーの講師を務める傍ら、サーフィンショップも経営している模様。 本作でも水を操る忍術は健在で、決戦ではローズと水属性コンビを組んだ。 ・キーラ・フォード/イエローダイノレンジャー(アバレイエロー) かつて伝説の戦士トミーにスカウトされ、ミュータント軍団を打ち破った戦うシンガー。 メソゴグとの最終決戦で変身能力を失ったが、アダムと同じくセンチネル・ナイトの力でパワーを取り戻した。 決戦ではロニーとコンビを組み、現役時代と変わらぬ素早い身のこなしを見せつけた。 既にプロデビューを果たしており、去り際にはちゃっかり新作CDの宣伝をしていった。 ・ブリッジ・カーソン/レッドS.P.D.レンジャー(デカレッド) 未来の世界でトゥルービアン帝国を打倒した宇宙警察官。 過去からやってきたセンチネル・ナイトに招集を受け、タイムスリップして戦線に加わった。 原作ではグリーンであり、最終回でブルーになったが、その後レッドのスカイが地球署署長に就任した(*4)ため、後を継ぐ形でレッドに昇格している。そのため変身バンクも新撮。 相変わらずおしゃべりで変わり者であり、「グリーン→ブルー→レッド」という風変わりな経緯もあって周囲のメンバーを混乱させたものの、優れた知性とベテランゆえの高い戦闘能力も健在。 決戦ではレッド同士マックとコンビを組み、武器を交換してドライブランスを振るう姿も見せた。 ・ザンダー・ブライ/グリーンミスティックレンジャー(マジグリーン) かつてダークネスの脅威から2つの世界を守り抜いた魔法使い。前作『ミスティックフォース』から唯一の客演。 かつての自信過剰なふるまいはすっかり鳴りを潜め、落ち着きある歴戦の戦士としての風格を身に着けている。 決戦ではダックス、ウィルとトリオを組み、ミスティックフォースファイター(マジパンチ)を装着して戦った。 現在もロック・ポリアムで働いており、去り際には割引キャンペーンを宣伝していった。 ・アルファ6 かつてターボレンジャー、スペースレンジャー、ギャラクシーレンジャーの戦いを支えてきたサポートロボット。 いかなる経緯か、本作では機能停止してエンジェル・グローブの倉庫に保管されていたが、アダムがモーフィン・グリッドとの接続を復活させるべく引っ張り出して起動。 直接モーフィン・グリッドと地球へのバイパスに侵入し、接続を復活させてマック達の変身能力を回復させた。 ・ベラ マーキュリア人であり、タイゾンのレスキュー隊時代のチームメイトにして婚約者。 他の隊員達共々フィアキャットに殺されたかと思われていたが、実は生き延びており、経緯は不明ながらモルターに捕らえられていた。 最終回でフローリアスを見限ったノーグに救出され、タイゾンと再会を果たした。 ●ヴィラン ・フローリアス かつてコロナ・オーロラを狙っていた太古の悪漢。 センチネル・ナイトの力で宇宙の彼方に飛ばされ、氷の惑星に封印されていたが、王冠が動かされたことで氷の怪物として蘇った。 地球では北極を拠点としている。 他人を一切信用せず、尽くしてくれるノーグのことも使い捨ての駒としか考えていない傲慢な人物で、弟であるモルターのことも完全に見下している。そのくせ自分が不利になるとあっさり他の勢力に協力を申し出るから猶更たちが悪い。 最終回ではマックを人質に強奪したコロナ・オーロラの力で怪人態(ガジャドム)になり、メガゾードでさえ歯が立たない戦闘能力を獲得。全地球を氷漬けにして滅亡させようと企んだが、マックが命と引き換えに放った全てのエネルギーをまともに浴びて爆散。 本作のオリキャラだが、ポジションそのものは原作におけるガジャ様に相当し、ジャイロ・ジェネレーター(ゴードムエンジン)も彼が開発したもの。 ・ノーグ フローリアスが拠点とした洞穴に住んでいた雪男。本作のバルクとスカル枠。 フローリアスと友達になろうと彼を手伝う。 小柄で大人しく、一見弱そうに見えるが、実は戦闘能力はかなり高い。 散々ボロ雑巾の如くこき使われながらも健気に尽くしてきたが、コロナ・オーロラを手に入れたフローリアスに用済みとされたことで遂に彼を見限り、チラーズを蹴散らしてベラと共に逃亡。 ハートフォード邸までベラを送り届けた後、自身もそのままそこで暮らしている。 ・チラーズ(カース) フローリアスが生み出した戦闘員。 ノーグが一度フローリアスの元から逃げ出した際に手土産としてモルターに渡したため、彼に使役されたこともある。 本作では氷の怪物とされており、新撮カットでは倒されると氷の欠片と化して砕け散る。 ・モルター(創造王リュウオーン) フローリアスの弟。 直情的でキレやすいが、火山を爆発させてレンジャーをサン・アンジェルスに向かわせ、その隙にハートフォード邸から王冠を強奪するなど策士な一面もある。 フローリアスと同じくセンチネル・ナイトに敗れて溶岩の惑星に封印され、やはり同じように炎の怪物として蘇った。 当初は兄弟で共に行動していたが、兄から見下されていたことは薄々感づいており、王冠の力を我が物にしようと決別。 ハートフォード邸から奪った王冠を切り札として所持しつつ宝石争奪戦に参加していたが、終盤に要塞に突入してきたマックに敗れて致命傷を負い、よりにもよってフローリアスに助けを求めたために王冠を奪われ殺害された。 しかし、フローリアスへの手土産としてベラを連れて来ていたため、結果的に彼女とタイゾンの再開が実現するという思わぬ副産物ももたらした。 ・ラーヴァ・リザード(ジャリュウ) モルターが生み出した戦闘員。 原作では戦闘員としては数が少なかったが、こちらではチラーズ同様ワラワラと無数に出現する。 ・ケンドール(闇のヤイバ) 宇宙から飛来した、戦闘狂のサイボーグ忍者。 素性は殆ど分かっていないが、かつて遠く離れた星でミラトリックスを救ったことがある模様。 高い戦闘能力を誇るだけでなく、怪人の生成と巨大化も1人で行えるオールラウンダー。 初登場時は「闇の宝石」と呼ばれる物体に閉じ込められており、ウィルがハートフォード邸から盗み出した装置で解放された。 原作同様配下の戦闘員はおらず、当初はそのことを問題視していたが、やがて少人数であることを活かして隠密行動を取ることが多くなり、他のヴィランに比べて作戦成功率は高い。 裏切ったふりをして近づいてきたウィルに出し抜かれて以来、彼とはライバル関係にあり、最後は一対一の決闘の末にドライブスラマーで粉砕された。 本作では幻のゲッコウはオミットされているため、原作における彼の設定を一部引き継いでいる。 ・ミラトリックス ケンドールの副官。 諜報活動を担当し、戦闘時は二振りの忍者刀を振るう。 ケンドールと同じく過去の経歴は殆ど不明。 ケンドールとの関係は良好だったものの、相次ぐ失敗で次第に愛想を尽かされ、起死回生の一手としてレンジャーが行っていた儀式に乱入し、放出されたエネルギーを奪って巨大怪鳥(魔鳥)に変身した。 しかし、タイゾンとロニーの活躍でエネルギー供給を絶たれ、バトルフリートメガゾードに敗北して力を失う。そしてケンドールから「最初から怪物化させてレンジャーにぶつけるのが目的だった」と宣告され、闇の宝石に投獄された。 ケンドールが倒された後どうなったかは描写されておらず、諸共吹き飛んで死亡したか、永久に宝石の中に閉じ込められることになったと思われる。 衣装デザインはオリジナルだが、ポジションとしては原作における風のシズカに相当する。 ・ミグ(ガイ/クエスター・ガイ) 宇宙のギャング一族、フィアキャットのリーダー。 仲間のチーター(ヒョウガ)と共に地球に飛来し、鏡の牢獄(百鬼鏡)に閉じ込められた仲間を解き放とうとしたが失敗し死亡。 フローリアスにジャイロ・ジェネレーターを埋め込まれたことでサイボーグとして蘇ったがすぐに離反し、コロナ・オーロラを手に入れて宇宙を我が物にすべく、強力な巨大ロボ(クエスターロボ)を次々に建造してレンジャーの前に立ち塞がった。 最後はタイゾンとの一騎打ちの末に粉砕された。 ・ベングロ(レイ/クエスター・レイ) ミグの手で鏡の牢獄から解放されたフィアキャット。 チーターの死後はミグの副官になったが、原作のレイと同じく個人的にも仲は良いようで、実質的にはほぼ対等の関係。 ミグの死を目の当たりにして敵討ちを誓うも、直後にバトライザーを装着したマックにトドメを刺されあえなく死亡した。 ・スラックス かつてジェイソンやトミー達初代パワーレンジャーと戦ったリタ・レパルサ(魔女バンドーラ)とロード・ゼッドの息子(*5)。 両親を「弱かったから浄化などされた」と完全に見下しており、彼らの悪の勢力を再興しようと目論む。 センチネル・ナイトによってカプセルに封印されていたが、彼の力が弱まったことで自力で脱出。計画の邪魔になるべくフローリアスら他のヴィランを招集して同盟を結んだ。 父と同じくZスタッフを武器としており、高い戦闘能力を誇る上、地球とモーフィン・グリッドの接続を断ち切って地球上の全パワーレンジャーから変身能力を奪ってしまった。 センチネル・ナイトが招集した歴代レンジャー相手にも優勢を保ち続けていたが、戦意を取り戻したマック達がエクセルシオールの剣を手に入れた上、アルファの尽力でオーバードライブレンジャーの力が復活したことで形勢逆転。11人のレンジャーとの総力戦に敗れ、センチネル・ナイトにトドメを刺されて死亡した。 彼の死により、同盟はあえなく空中分解した。 本作のオリキャラだが、バンドーラ様に相当するリタと、ポジション自体は『五星戦隊ダイレンジャー』のシャダムに相当するキャラ(*6)であるゼッドの子供という設定なので、戦隊ファン目線で見ると『ジュウレンジャー』のカイと『ダイレンジャー』の阿古丸のポジションを兼任という結構とんでもない人物だったりする。 ◆パワーレンジャーの装備・戦力 ・オーバードライブ・トラッカー(アクセルラー) 初期メンバーが使う携帯電話型変身アイテム。 変身コードは「Overdrive, Accelerate!」。 エネルギー反応のスキャンも可能。 普段は制服左腕にマウントされている。 玩具オリジナルとして色違いの「ターボ・エディション」も発売されており、ボウケンチップ型シートはこちらにのみ付属していた。 ・ドライブ・ディフェンダー(サバイバスター) 初期メンバーの共通武器。 銃と剣に変形する。 ウィルはしばしば逆手持ちで使用した。 ・ダブルオー・ジップ・シューター(スコープショット) レンジャーが共通して所持する多目的ツール。 ドライブ・ディフェンダーに取り付けることで必殺の射撃が可能。 原作と同じワイヤーや信号弾の射出機能に加え、ビームガンも搭載されている。 変身前でも使えるため、マック達が変身能力を失った際は唯一の武器として使用されたが、怪人相手では火力不足だった。 ・ドライブ・ランス(ボウケンボー) レッドレンジャーの専用武器となる槍。 その名の通り、こちらでは原作とは逆にボウケンジャベリンの姿が基本となっている。 ・ドライブ・スラマー(ラジアルハンマー) ブラックレンジャーの専用武器となるハンマー。 第2話では地面を叩き割り、マグマをそこに逃がすことで人命救助にも使われた。 ・ドライブ・ヴォルテックス(ブロウナックル) ブルーレンジャーの専用武器となる手持ちのターボファン。 こちらでも格闘戦ではあまり使われなかった。 ・ドライブ・クロー(バケットスクーパー) イエローレンジャーの専用武器となる大型クロー。 最終回では片方を敵に投げつけ、空いた方の手にドライブ・ディフェンダーを持って戦う姿も見せた。 ・ドライブ・ガイザー(ハイドロシューター) ピンクレンジャーの専用武器となる高圧ウォーターガン。 水属性なのに着弾すると爆発するのはご愛敬。 ・ドリルブラスター(デュアルクラッシャー) アンドリューが開発した大型火器。 トライレーザーショットで敵を拘束し、ドリルビームで粉砕する。 ・ディフェンダー・ベスト(アクセルテクター) ドリルブラスターの強烈な反動に耐えるために開発された鎧。 ドラゴンの鱗(サラマンダーの鱗)を核として起動するが、その元の持ち主はなんと『ミスティックフォース』に登場したファイアーハート。 ・コントロール・ドライバー(ボウケンドライバー) ゾードの操縦桿兼起動キーとなるデバイス。 普段は指令室の棚に保管されている。 ・車両 レンジャーの移動手段となる乗り物。 マックとローズとタイゾンがジープ、ウィルとロニーがバイク、ダックスがATVを使用する。 変身前しか使用されず、玩具も発売されていないが、黒と金のツートンで統一されたカラーリングは中々かっこいい。 ・S.H.A.R.K 長距離移動用の足となる航空機。 正式名称は「Special Hydro Aero Recon Craft」。 主にロニーが操縦する。 これに乗って現場まで向かい、空中から輪になって降下してくるのが定番の光景。 ・ホバーテック・サイクル ブラックレンジャー専用の大型バイク。 車体後部を変形させることでジェットヘリ形態になり、空中からのレーザー斉射で攻撃する。 ・トランステック・アーマー クローアームと強力なレーザー砲を備えた戦闘車両。 人型のバトルモードに変形し、多数のレーザー砲を一斉発射して敵を薙ぎ払う。 人型ロボットと言ってもサイズは数m程度で、日本で言うところのパワーダイザ―やタイムマジーンのような装備。 コクピットのみセットが組まれ、機体はフルCGで描画されている。 ・レッドオーバードライブレンジャー・開運フォーム(仮称) ブロスガールに運を操作され不幸体質になってしまったマックが仲間から託されたラッキーアイテムを身に纏った、まさかまさかのパワレン版開運フォーム。 更に、文化の違いを考慮してラッキーアイテムが変更されたため、登場シーンは全て新規撮影という斜め上の原作リスペクトぶり。勿論ボウケンレッドが不憫な目に遭うシーンも新撮でたっぷり堪能できる 全身のラッキーアイテムをフル活用した新撮アクションシーンとロニーの靴下の威力は必見。 ・エクセルシオールの剣(聖剣ズバーン) 太古の女神によって封印されていた伝説の聖剣。 センチネル・ナイトを倒すことが出来る唯一の武器だったためスラックスが狙ったものの、剣の番人に拒絶され手に入れることは出来なかった。 変身能力を失ったマック達が最後の希望として取りに行った際も同じく拒絶されたが、彼らが全員で剣を手に取ろうとしたことで、番人から絆を認められ授けられた。 その後センチネル・ナイトが融合して仮の肉体とし、更に後述のレッド・センチネル・レンジャーへの変身にも使用される。 威力はすさまじく、生身のマックが振るってもヴァルトゥルス(レムリアの幻獣)を両断する程だったが、レッド・センチネル・レンジャーに合体した方が強いのか、剣として使われることはあまりなかった。 ・センチネル・モーファー ローズが開発した強化変身アイテム。 玩具はゴーゴーチェンジャーのリデコ。 ・レッド・センチネル・レンジャー レッドレンジャーがセンチネル・ナイトと合体して強化変身したバトライザー。 胸のカバーの奥にはセンチネル・ナイトの顔が隠れており、カバーを展開して喋ることも可能。 並みの怪人ならパンチ一発で粉砕する程の圧倒的なパワーを誇り、ゴツい見た目に反して動きも機敏。 空中から放つエネルギー刃と、竜巻を放って敵を吹き飛ばしてから繰り出す斬撃が必殺技。 エクセルシオールの剣と最新鋭のロボティクス技術を融合させて開発されたが、負荷が強烈過ぎて人間には扱えないため、変身できるのはアンドロイドであるマックだけ。 ・マーキュリー・モーファー(ゴーゴーチェンジャー) タイゾンが使用する変身アイテム。 機能はオーバードライブ・トラッカーと同じ。 ・ドライブ・ディテクター(サガスナイパー) マーキュリーレンジャーの専用武器。 拳銃からロッドに変形し、金属探知機能もある。 ◆巨大戦力 ・ドライブマックス・メガゾード(ダイボウケン) ダンプ・ドライバー(ゴーゴーダンプ)、スピード・ドライバー(ゴーゴーフォーミュラ)、ジャイロ・ドライバー(ゴーゴージャイロ)、ドーザー・ドライバー(ゴーゴードーザー)、サブ・ドライバー(ゴーゴーマリン)が合体したメガゾード。 他のゾードを追加合体させて臨機応変に戦う。 玩具はメガゾードでは初となる完全新規設計。 サイズは日本のDX玩具よりも大きく、頭部にライト サウンドギミックもあるものの、開発費用が安かったせいで全体的に作りが大味で、評判は悪かった。 ・スーパー・ドライブマックス・メガゾード(スーパーダイボウケン) ドライブマックス・メガゾードに、ドリル・ドライバー(ゴーゴードリル)、ショベル・ドライバー(ゴーゴーショベル)、セメント・ドライバー(ゴーゴーミキサー)、クレーン・ドライバー(ゴーゴークレーン)が追加合体したメガゾード。 話数が少ない関係で原作以上に出番が少ないが、EDで毎回締めを飾る姿は印象に残る。 ・ドライブマックス・ウルトラゾード(アルティメットダイボウケン) スーパー・ドライブマックス・メガゾードにソニック・ストリーカー(ゴーゴージェット)が追加合体したメガゾード。 空中を自在に飛び、胸から必殺の火炎弾を放つ。 レジェンド回では、トリ、キーラ、ブリッジ、ザンダーも操縦した。 因みに「ウルトラゾード」は元々『マイティ・モーフィン』における究極大獣神のことで、以降も全部載せ合体メガゾードの名前に慣例的に使われてきたが、採用されるのは『パワーレンジャー・ジオ』のジオ・ウルトラゾード(キングピラミッダー・バトルモード)以来11年ぶりであった。 以降、「ウルトラゾード」の名は再び使われていくことになる。 ・デュアルドライブ・メガゾード(ダイタンケン) ドリル・ドライバー、ショベル・ドライバー、セメント・ドライバー、クレーン・ドライバー、ソニック・ストリーカーが合体したメガゾード。 映像は日本の流用なので、やはり出番は少ない。 ドライブマックス・メガゾードと同じく、玩具は新規設計。 やはり不評だったが、日本で「ダイドスコイ」などとネタにされていたプロポーションは大幅に改善され、劇中スーツに近い姿になっている。 ・フラッシュポイント・メガゾード(サイレンビルダー) タイゾン専用のファイアートラック・ゾード(ゴーゴーファイヤー)に、レスキューランナー1(ゴーゴーエイダ―)と2(ゴーゴーポリス)が合体したメガゾード。 レジェンド回ではアダムも操縦した他、マックもリプログラミングによって操縦方法を習得し、アグリアス(ホムンクルス)戦で乗り込んだ。 DX玩具は発売されなかったが、廉価版の「トランスマックス・ビークル」シリーズで玩具化自体はされている。 ・バトルフリート/バトルフリート・メガゾード(ダイボイジャー) 戦艦を模した、最後にして最強のゾード。 合体フォーメーションを変えることで戦艦からメガゾードに変形する。 他のメガゾードと異なり、玩具は日本からの流用。 追記・修正はハートフォード邸の27個のトイレを全部掃除してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 字幕でもいいから見たい -- 名無しさん (2023-02-25 18 37 26) ↑ていうか全作品字幕でもいいから(てか個人的には原語で見たい)TTFCで、配信してほしいなあ。 -- 名無しさん (2023-02-25 21 30 28) スラックスはハイパーフォースで時間移動した疑惑有 -- 名無しさん (2023-03-08 02 23 27) マックがアンドロイドと判明したシーンだと、マックが首だけ状態だったらしいんだけど人によってはトラウマになってる人もいるのかな? -- 名無しさん (2023-05-08 19 24 39) 名前 コメント